【野球】球速を上げるためのポイントとトレーニング方法まとめ

速い球を投げたい!


野球で投手をやっている人なら一度は「速い球を投げられるようになりたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。もちろん球速以外でも打者を抑えることが出来る武器はありますが、速い球を投げることが出来ればその他の武器もさらに有効になります。それだけ球速というものは、投手にとって強力な武器になるということなのです。

では、どのようにすれば速い球を投げられるのでしょうか。今回は、球速を上げるためのポイントトレーニング方法について解説していきます。

球速アップのために大切な要素

1.正しい投球フォーム
2.下半身の強化
3.上半身の筋力アップ
4.全身の柔軟性

1.正しい投球フォーム

軸足の使い方

まず、投球フォームを考える上で、一番最初の大切な部分は、軸足の使い方です。ここで意識するべきことは、しっかり軸足に体重を乗せられているか、ということです。

この段階でしっかり軸足に体重が乗っていなかったり、バランスが崩れていたりすると、その後の投球動作にも影響が出てくるので、投球のスタートである軸足については特に注意しましょう。

体重移動の仕方

軸足に乗せた体重を踏み込む足にしっかり移動させられていないと、ボールに力が伝わらず、速いボールを投げることできません。踏み込む足を前に出して地面に付いたタイミングで体重を投球方向に移動させましょう。

体重移動が出来ているかを確認するポイントは、投球後に軸足が前方向に来ているかということです。体重をしっかり前方向に移動できていれば、投球後の軸足は自然と前に来るようになるので、体重移動ができているかの確認に有効です。

下半身の使い方

ここまで軸足の使い方や体重移動の仕方について解説してきましたが、これらを支えているのが下半身です。つまり、下半身を上手に使えていないと、ボールに力を乗せられないということです。

そこで、下半身を上手に使うために必要なことが「割れ」を作るということです。踏み込む足を前に出す時に、なるべく軸足や上半身との距離を作ることで、踏み込む足が着地する前に体重が前に流れてしまうことや、上半身が突っ込んでしまうことを防ぎましょう。

上半身の使い方

下半身の使い方をマスターしたところで、いよいよ上半身の使い方です。下半身で貯めた力を有効に使うためには上半身の使い方も大切です。まずは、投げる方の肘が肩よりも高い位置にあるかを確認しましょう。肘が下がってしまっていては、力を十分に活用できない上に、ケガのリスクも高くなります。

また、上半身の自然な回転も重要なポイントです。力任せに体を回転させるのではなく、下半身の体重移動に合わせて、上半身も自然に回転するのが理想的です。

リリースの仕方

下半身、上半身と貯めた力を順に伝え、手からボールが離れるまでの最後の動きがリリースです。ここまで順調に力を伝えてきても、最後に力んでしまったりリリースのタイミングがズレてしまったりすると、ボールに十分に力が伝わらないまま手から離れてしまうことになります。

ここで気を付けたいことは、速い球を投げようと余計な力を入れてしまうことです。リリースの瞬間に最大限の力を発揮するために力まずにリリースを迎えることがポイントです。

2.下半身の強化


前の章で正しい投球フォームを作るために必要なことをまとめてきましたが、そこで何度も出てきてキーワードが「下半身」です。投球において下半身がそれだけ大切であるということは、当然下半身のトレーニングが必須になります。

しっかり力を貯めるために体を支える強い下半身は、速いボールを投げられる投手の条件であると言っても過言ではありません。

3.上半身の筋力アップ


下半身の強化だけでも球速アップへの効果は見込めますが、並行して上半身のトレーニングも求められます。ここで気を付けるべきことは、肩や腕などを中心に鍛えれば良いというわけではないということです。

ボールを投げるのに使うのは肩や腕のように思われがちですが、前述の通り下半身から順に力を伝える上で腹筋や背筋なども含めた上半身全体の筋肉の働きが大切なのです。

4.全身の柔軟性


最後に力の伝え方や体の強さに加えて大切なポイントは、体の柔軟性です。体が硬いと筋肉を上手に操ることが出来ず力の伝導も難しくなります。

また、全身の筋肉を上手に扱えていないと、体の一部に負担が集中してしまい、ケガの原因にもなります。せっかく球速を上げようと努力をしても、ケガをしてしまったら意味がありません。体の柔軟性を上げるためのストレッチやケアも怠らないように心がけましょう。

球速アップのためのトレーニング例

1.スクワット
2.ランジ
3.背筋
4.腹筋
5.チューブトレーニング
6.腕立て伏せ
7.ダンベル

1.スクワット


スクワットは投球に必要な下半身の筋肉を鍛えるために、自宅でも手軽に出来るトレーニングです。スクワットで鍛えられる筋肉は下半身の特に大きな筋肉なので、効果が出やすいところも魅力です。また、ジムなどに通える場合はバーベルを利用したバーベルスクワットもオススメです。

2.ランジ


ランジは特に投手の投球動作に近い動きをするので、投球に必要な筋肉を効果的に鍛えることができます。片足でバランスを取ることや、着地した足で体重を受け止めることなど、投球フォームに必要な動きの参考にもなり、とても効果的です。

3.背筋


背筋は投球に上半身の筋肉の中でも特に大きな筋肉の一つで、投手が鍛えるべき部位です。投球動作においても背筋は非常に大切な部分であり、下半身からの力を伝えるため、そして体のバランスを保つためにも必要な筋肉です。

4.腹筋


腹筋も背筋同様体を支えるための大切な筋肉の一つで、腹筋を鍛えることによってより下半身の力を上半身に伝えやすくなります。また、腹筋と背筋はどちらか片方だけではバランスが悪くなってしまうので、両方バランスよく鍛えることがポイントです。また、腹筋の応用であるツイストクランチも体幹を鍛えるのに有効なので積極的に取り入れてみましょう。

5.チューブトレーニング


こちらは道具が必要なトレーニングですが、チューブは手軽に手に入れられるものなので、自宅にスペースがあれば自宅でも取り組むことができます。チューブトレーニングでは、インナーマッスルを鍛えることができ、関節の安定にも繋がるため、ケガの防止にも効果的です。

6.腕立て伏せ


腕立て伏せは自宅で手軽にできるトレーニングながらも、、さらに体幹などを効果的に鍛えることができます。ここでのポイントは、ただ腕の曲げ伸ばしを行うのではなく肩甲骨の動きや姿勢などを意識すべきということです。この意識が欠けると効果が変わってしまうことがあるので注意しましょう。

7.ダンベル


ダンベルを活用したトレーニングは、スペースを必要としないので、ジムのみならず自宅でも取り入れられるメニューです。特に投手にオススメなのは「フレンチプレス」です。フレンチプレスは腕の筋肉の中でも特に大きな上腕三頭筋を鍛えれるため、腕の力を付けるのに効果的だと言えます。

まとめ


今回は球速を上げるために必要なポイントとトレーニング方法について解説してきました。これらのポイントを一つづつ抑え、日々実践していくことで、少しずつ結果に繋がってきます。チームを救うエースになるためにコツコツと努力を続けていきましょう!