開業・フランチャイズ
2025.11.28
無人ジムのデメリットとは?対策も詳しく解説!
近年、24時間いつでも利用できる無人ジムが全国各地で増加しています。エニタイムフィットネスやchocozapをはじめとする無人型フィットネスジムは、低価格で気軽に通えることから利用者からの注目を集めています。
しかし、無人ジムの運営には有人ジムとは異なる特有のデメリットや課題が存在します。これから無人ジム経営を検討している方や、フランチャイズ加盟を考えている方にとって、デメリットを正しく理解することは重要といえるでしょう。
今回は、無人ジムのデメリットを経営者目線と利用者目線の両方から詳しく解説し、それぞれの対策方法についても紹介します。
無人ジムとは?

無人ジムとは、スタッフやトレーナーが常駐せず、会員が自由にトレーニングできるフィットネス施設のことです。入退室管理システムやセキュリティシステムを活用することで、24時間365日の営業を実現しています。従来の有人ジムと比較して人件費を大幅に削減できるため、月額3,000円前後という低価格設定が可能になっています。この手軽さから、フィットネス初心者や忙しいビジネスパーソンを中心に人気を集めています。
経営者側から見た無人ジムのデメリット
無人ジム経営には、有人ジムとは異なる課題が数多く存在します。ここでは経営者が直面しやすいデメリットについて解説します。
競合が多く差別化が困難
無人ジム市場は急速に拡大しており、大手企業から個人経営まで多くの事業者が参入しています。エニタイムフィットネスやchocozapなど、資本力のある大手チェーンが全国展開を進めているため、新規参入者が市場シェアを獲得することは容易ではありません。
無人化や24時間営業という特徴だけでは差別化が難しく、価格競争に巻き込まれやすいという現実があります。競合との差別化を図るためには、女性専用スペースの設置やAIマシンの導入、セルフエステなどの付加価値サービスを提供する必要があります。
客単価が低く収益性に課題
無人ジムは月額3,000円から7,000円程度と低めの価格設定が一般的です。人件費を削減できる反面、会員一人あたりの収益が限られているため、多くの会員を獲得しなければ経営が成り立ちません。
さらに、キャンペーンや割引競争により料金の低価格化が進んでおり、利益率が圧迫されやすい構造になっています。安定した収益を確保するためには、継続率を高める工夫や、オプションサービスの展開による客単価アップが不可欠です。
セキュリティ対策にコストがかかる
無人運営では、盗難やナンパ、会員同士のトラブルなどのリスクが有人ジムよりも高まります。こうした問題を防ぐため、監視カメラシステムや入退室管理システム、緊急通報システムなどのセキュリティ設備への投資が必要です。
初期投資だけでなく、システムの保守管理や更新にも継続的なコストが発生します。また、共連れ検出システムやスマートロックなど、不正利用を防ぐための高度な技術の導入も求められるため、想定以上の経費がかかる場合があります。
トラブル対応が困難
スタッフが常駐していないため、会員の怪我や体調不良、マシンの故障、会員同士のトラブルなどが発生した際の対応が遅れがちです。緊急時に迅速な対応ができない場合、会員の安全が脅かされるだけでなく、ジムの評判にも悪影響を及ぼします。
遠隔監視システムや緊急連絡体制の整備が重要ですが、完全な対応は難しいのが現実です。万が一の事態に備えた保険加入や、近隣の警備会社との提携も検討する必要があります。
施設管理が行き届かない
無人ジムでは、清掃や設備のメンテナンスが後回しになりやすいというデメリットがあります。会員のマナーに依存する部分が大きく、使用後のマシンの消毒や整理整頓が徹底されないケースも少なくありません。定期的な巡回や清掃スタッフの配置が必要ですが、人件費削減というメリットを損なわないようバランスを取る必要があります。施設の清潔さや快適さが維持できなければ、会員の満足度低下や退会率の上昇につながります。
利用者側から見た無人ジムのデメリット

無人ジムは利用者にとっても、いくつかの課題があります。ここでは会員目線でのデメリットを解説します。
トレーニング指導が受けられない
無人ジムでは、トレーナーやインストラクターが常駐していないため、マシンの正しい使い方や効果的なトレーニング方法を教えてもらえません。フィットネス初心者にとって、この点は大きなハードルとなります。
間違ったフォームでトレーニングを続けると、効果が出ないばかりか怪我のリスクも高まります。自己流でトレーニングを続けた結果、思うような成果が得られず挫折してしまう利用者も多いのが現実です。
モチベーション維持が難しい
スタッフやトレーナーとのコミュニケーションがなく、運動を継続するモチベーションを保ちにくいというのもデメリットの1つです。励ましてくれる人やアドバイスをくれる人がいないため、有人ジムよりもさらに継続が困難になる傾向があります。目標設定や進捗管理を自分自身で行わなければならず、強い意志が必要です。
安全面での不安
体調不良や怪我をした際に、すぐに助けを求められないという不安は避けられません。特に深夜や早朝など利用者が少ない時間帯では、緊急時の対応が遅れる可能性があります。また、他の利用者とのトラブルが発生した場合も、仲裁してくれるスタッフがいないため、自分で対処しなければなりません。特に女性利用者は、セキュリティ面での不安を感じることもあるでしょう。
無人ジムのデメリット対策
無人ジムのデメリットを理解した上で、適切な対策を講じることは欠かせません。ここでは、無人ジムのデメリット対策について解説します。
差別化戦略の徹底
競合との差別化を図るため、明確なコンセプトとターゲット設定が重要です。女性専用ジムやシニア特化型、AIマシン導入など、自社ならではの強みを打ち出しましょう。また、セルフエステやゴルフシミュレーターなどの付加価値サービスを提供することで、他のジムとの違いを明確にできます。地域特性に合わせたサービス展開も効果的です。
充実したセキュリティシステムの導入
会員が安心して利用できる環境を整えるため、入退室管理システムや監視カメラ、緊急通報システムなど、高度なセキュリティ設備への投資を惜しまないことが大切です。初期投資は高額になりますが、会員の安全確保と不正利用の防止により、長期的には運営の安定化につながります。セキュリティの充実は、ジムの信頼性を高める重要な要素です。
オンラインサポートの提供
トレーナーが常駐していなくても、オンラインでトレーニング指導や相談ができる体制を整えることで、初心者でも安心して利用できる環境を作れます。専用アプリを活用した動画配信や、チャットでの質問対応など、デジタル技術を活用したサポート体制の構築が有効です。会員のモチベーション維持にもつながります。
定期的な施設管理とメンテナンス
清掃スタッフの定期巡回やマシンの点検スケジュールを明確にし、施設の清潔さと安全性を維持しましょう。会員からのフィードバックを積極的に収集し、改善に活かすことも大切です。清潔で快適な環境は、会員満足度を高め、継続率の向上にもつながります。施設管理への投資は、長期的な収益性向上のための必要経費と考えましょう。
無人ジムのデメリットを理解した上で経営を行おう!

無人ジムには、低コストでの運営や24時間営業が可能というメリットがある一方で、競合との差別化の難しさや、セキュリティ対策の必要性、利用者へのサポート不足など、様々なデメリットが存在します。これから無人ジムの経営を検討している方は、デメリットを正しく理解し、適切な対策を講じることが重要です。明確な差別化戦略、充実したセキュリティシステム、オンラインサポート体制の構築など、会員が安心して継続利用できる環境づくりに注力しましょう。