開業・フランチャイズ
2025.10.31
ジムフランチャイズは儲かる?成功させるポイントや本部の選び方を解説!
もくじ
健康志向の高まりとともに、フィットネス業界は急成長を続けています。フランチャイズによるジム開業を検討している方も多いでしょう。フィットネス市場は2024年に過去最高の7,100億円規模に達すると予測されており、コロナ禍からの完全回復を果たしています。特に24時間ジムやパーソナルジムの分野では、新規参入が相次いでいます。
本記事では、ジムフランチャイズが儲かる理由と成功のポイントについて詳しく解説します。

ジムのフランチャイズ市場

フィットネス業界は非常に有望な成長市場です。帝国データバンクの調査によると、2024年度のフィットネス市場規模は7,100億円に達する見込みで、過去最高値となります。
業界成長の背景
市場拡大の大きな要因となっているのは、健康意識の高まりです。コロナ禍を経て、多くの人が健康維持の重要性を再認識し、運動不足解消への意識が高まっています。
また、多様なニーズへの対応も成長を支えています。従来の筋力トレーニング中心のジムに加え、ダイエット専門、女性専用、高齢者向けなど、様々なコンセプトのジムが登場。さらに24時間営業の普及により、働き方の多様化に対応したサービスが受け入れられています。
店舗数の急激な増加
大手フィットネス企業15社の店舗数は、2024年度末時点で約6,500店と計測されています。特に注目すべきは、エニタイムフィットネスの国内店舗数が2025年6月時点で1,200店舗を突破し、chocoZAPも急速に店舗数を拡大している点です。
※参考:「フィットネスクラブ・スポーツジム」業界動向調査 (2024年度)
ジムのフランチャイズが儲かる理由
ジムのフランチャイズが儲かる理由は主に3つあります。それぞれ詳しく解説します。
安定した月額収入モデル
ジムの最大の魅力は継続的な月額収入です。一度会員を獲得すれば、毎月安定した収益が見込めます。これは小売業の余剰在庫や飲食業の食材ロスといったリスクを伴わない、非常に安定しやすいビジネスモデルです。
高い粗利率
ジム事業は粗利率が高いビジネスです。商品の仕入れが不要で、主なコストは人件費、家賃、光熱費に限定されます。特に24時間無人営業が可能なジムでは、人件費を大幅に削減することが可能です。
スケールメリットの活用
フランチャイズなら、本部のスケールメリットを活用できます。
- トレーニングマシンの一括調達による低価格での導入
- 統一されたシステムによる効率的な運営
- ブランド力を活かした集客効果
成功しているジムのフランチャイズの特徴
フランチャイズジムのすべてが儲かるわけではありません。成功しているジムのフランチャイズ事業には特徴があります。
低価格・高品質を実現するビジネスモデル
成功しているフランチャイズジムには共通の特徴があります。低価格で利用できる一方で、充実した設備とサービスを提供している点です。
ビークイックを例に見ると、月額3,300円という低価格ながら、180坪以上の広いフロアに80台程度のマシンを設置し、地域最大級の設備を提供しています。
無人営業による効率的な運営
24時間無人営業を取り入れることで、人件費を大幅に削減できます。これにより低価格を実現しながらも、高い収益性を確保できています。
多様なオプションサービス
基本的なトレーニング設備に加え、以下のようなオプションサービスを提供することで差別化を図っています。
- セルフエステ機器
- シミュレーションゴルフ
- 卓球台
- ピラティススタジオ
- バスケットコート
ジムのフランチャイズ開業の具体的なメリット

ジムを個人で開業しようと考えている方もいるでしょう。しかし、個人で開業する場合と比べて、フランチャイズには多くのメリットがあります。ここでは、フランチャイズでジムを開業する具体的なメリットを紹介します。
本部による物件選定サポート
ジムの立地選びは、成功するかどうかを大きく左右します。経験豊富な本部なら、商圏調査から物件選定まで包括的にサポートしてくれます。ジムを開業する上で最適な場所を見つけやすいのは、フランチャイズを利用する大きなメリットといえるでしょう。
集客・マーケティング支援
ブランド力を活用した集客が可能です。知名度のあるフランチャイズなら、開業時から一定の認知度があり、集客に有利です。また、本部が蓄積したマーケティングノウハウを活用できます。
継続的な運営サポート
開業後も以下のようなサポートを継続的に受けられます。
- スタッフ研修・教育プログラム
- 経営指導・相談
- 新サービスの導入支援
- システムのアップデート
短期間での投資回収
開業から3年以内の初期投資回収を実現しているフランチャイズも多数存在します。また、開業から3ヶ月で損益分岐点を超える事例も報告されています。
ジムのフランチャイズの開業費用と収益の目安
ジムのフランチャイズの開業費用と収益の目安について解説します。ジムのフランチャイズに興味がある方は、ぜひ確認しておいてください。
初期投資額
ジムフランチャイズの初期投資額は規模により異なりますが、2,000万円台から開業可能なブランドも存在します。
月間収益の目安
立地や規模により異なりますが、月利益200万円を実現している店舗も存在します。会員数300~500名程度の規模で、安定した収益を上げている事例が多数報告されています。
投資回収期間
3年以内の投資回収を目標とするフランチャイズが多く、実際にその期間内で回収を達成している事例も少なくありません。
ジムのフランチャイズ本部選びのポイント

ジムのフランチャイズを成功させるためには、適切な本部選びが欠かせません。ここでは、ジムのフランチャイズ本部選びのポイントを紹介します。
本部の実績と信頼性
既存店舗の業績や本部のサポート体制を十分に調査することが重要です。成功事例だけでなく、失敗事例についても情報収集を行いましょう。
ロイヤリティの妥当性
ロイヤリティは月5万円~30万円、または売上の3~10%が一般的な相場です。提供されるサービス内容と照らし合わせて、妥当性を判断する必要があります。
契約条件の確認
加盟金、研修費、マーケティング費用など、すべての費用を事前に確認しましょう。また、契約期間や更新条件についても十分に検討が必要です。
ジムのフランチャイズに関するよくある質問
ジムのフランチャイズに関するよくある質問に回答します。ジムのフランチャイズに興味がある方は、ぜひ確認しておいてください。
Q. ジムフランチャイズの開業に必要な資格はありますか?
ジム開業自体に特別な資格は必要ありませんが、トレーナーとして指導を行う場合は、NESTA-PFTや健康運動実践指導者などの資格があると有利です。フランチャイズの場合、本部が研修プログラムを提供するケースが多いため、未経験でも参入可能です。
Q. どのくらいの期間で黒字化できますか?
立地や規模により異なりますが、多くのフランチャイズで開業から3~6ヶ月での損益分岐点到達を目標としています。成功事例では、開業3ヶ月で黒字化を達成している店舗も存在します。
Q. 個人経営とフランチャイズ、どちらが良いですか?
初期費用を抑えたい場合は個人経営、安定した収益を重視する場合はフランチャイズがおすすめです。フランチャイズなら本部のノウハウを活用でき、リスクを抑えた開業が可能です。
Q. 24時間営業は必須ですか?
必須ではありませんが、24時間営業により利便性と収益性の向上が期待できます。無人営業システムの導入により、人件費を抑えながら営業時間を延長できます。
ジムのフランチャイズは十分に儲かる可能性がある!
ジムのフランチャイズは、成長市場への参入機会と安定した収益モデルを兼ね備えた魅力的な事業です。2024年に過去最高の市場規模を記録したフィットネス業界なら、適切なフランチャイズ選択と戦略的な運営により、高い収益性を実現することが可能です。
成功のためには、信頼できる本部の選定、最適な立地の確保、明確なターゲット設定が重要となります。本部のサポートを最大限活用し、地域のニーズに応じたサービス提供を行うことで、安定した収益を得られるでしょう。
フィットネス業界の成長は今後も続くと予想されており、今が参入のチャンスです。十分な市場調査と事業計画の策定を行い、フランチャイズジムでの成功を目指してください。