トレーニング
2024.04.23
ピラティスかジムのどっちに行くべき?違いや目的、効果を徹底解説
もくじ
「ダイエットしたい」「健康な体にするために運動を始めよう」「程よく鍛えたい」と思っていて悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ピラティスとジムトレーニングのどっちを選べばいいのか迷っている方の為に、特徴や鍛えられる筋肉はもちろん、自分がどっちに向いているか目的に合わせて選ぶことができるように徹底的に解説するので、是非参考にしてください。
ピラティスとジムトレーニングの違い
ピラティスとジムトレーニングとではどのような違いがあるか知っていますか?鍛える部位や呼吸法、効果から見ていきましょう。
ピラティス
「ピラティス」は、ドイツ人看護師ジョセフ・ピラティスが考案したエクササイズです。ピラティスは、身体の柔軟性向上・筋力アップ・バランス強化が目的の運動です。ジョギングや水泳などと同じく、呼吸をしながら行う「有酸素運動」に含まれます。呼吸をしながら行う運動のため、脂肪燃焼に効果があり、体力アップにもつながります。
そして、ピラティスの呼吸法は「胸式呼吸」です。胸式呼吸をすると、交感神経が活発化されます。交感神経が活発になることで、日常生活ではなかなか鍛えられないインナーマッスルを主に鍛えることができます。
インナーマッスルを鍛えることで、関節の安定性と可動性を高め、本来あるべき場所に骨や内臓が戻って身体が安定するので、姿勢の改善やぽっこりお腹の解消、ストレス解消や疲労回復など様々な効果があります。
ジムトレーニング
ジムトレーニングでは主に筋力トレーニング(筋トレ)をします。筋トレは、パンプアップやボディメイク、特定の筋肉の強化が目的の運動です。呼吸を止めて行う「無酸素運動」に含まれます。筋トレでは身体の表面にある筋肉であるアウターマッスルを鍛えることができます。
アウターマッスルは筋肉や関節を動かし、骨を守る働きがあります。アウターマッスルの例としては、大胸筋や腹直筋、上腕二頭筋などの目で見てわかりやすい筋肉です。
アウターマッスルは普段から使うことが多く、筋肉痛が起こりにくい筋肉のため、アウターマッスルを大きくしたい場合(バルクアップ)は筋肉にしっかり負荷をかけてトレーニングを行うことが必要になります。ジムトレーニングでは非常に高負荷でのトレーニングができるため、効率よくアウターマッスルを鍛えられるでしょう。
しかし、筋力・体力のない方が突然筋トレを行うと、身体を痛めてしまうことがあります。さらに、初心者の方が自己流で行うと、間違った方法で筋トレをしてしまう場合があり、身体を痛める危険性があります。
ピラティスとジムどちらが向いている?
自分の目的に合わせてピラティスかジムのどちらを選ぶと良いかを確認していきましょう。
ピラティス | ジムトレーニング | |
---|---|---|
姿勢改善 腰痛や肩こり改善 柔軟性向上 |
効果 | 筋力アップ 筋肥大 |
低負荷で無理なくできる | 負荷 | 高負荷で効率よく鍛える |
運動慣れしていない人でも | 誰向き | 運動慣れをしている人 |
インナーマッスル | 鍛えられる主な筋肉 | アウターマッスル |
ピラティスが向いている人
ピラティスが向いている人は下記の悩みを持っている人たちです。
- 姿勢が悪い人
- 腰痛や肩こりがひどい人
- 身体に制限がある人
- 引き締まった身体を作りたい人
- 体力に自信がない人、運動をあまりしたことがない人
姿勢が悪い人
姿勢が悪い状態で生活をしたり、ジムトレーニングで筋トレをしたりすると、身体の不調やケガにつながる可能性が高くなります。ピラティスは、インナーマッスルを鍛えられ、インナーマッスルを鍛えることで背骨や骨盤、関節の位置が正しい位置に戻るので、正しい姿勢を維持できるようになります。
腰痛や肩こりがひどい人
ピラティスは身体に負担をかけずに身体の正しい動かし方を身につけられます。正しい動きを身につけることができると肩や腰に負担をかけることがなくなるので、肩こりや腰痛の改善につながります。
身体に制限がある人
ピラティスは元々、リハビリがはじまりなので、ケガをしていたり、病気であったり、高齢者や妊娠中、産後の方、誰でも行うことができます。身体を動かすことに制限がある方は身体を動かすことが難しい為、そのままでいると筋力や柔軟性は下がっていきます。ピラティスは無理なく安全に行えるので、身体を動かすことに制限がある人でも運動をすることができます。
引き締まった身体を作りたい人
ピラティスはインナーマッスルを鍛えられるため、骨や関節、内臓の位置が改善されて、姿勢が改善され柔軟性も向上します。そして、エクササイズをすることでエネルギーを消費したり、内臓の位置が正しい位置に戻ったりするため、代謝がよくなり、脂肪が燃焼されやすい身体になります。また、むくみも解消されて、きれいなボディラインを作ることができます。
体力に自信がない人、運動をあまりしたことがない人
身体が制限されている人と同様ですが、ピラティスは大きな負荷がかかる運動ではなく、簡単な運動から始められるので、運動が苦手な人でも挑戦しやすく続けやすいです。
ジムトレーニングが向いている人
ジムトレーニングが向いている人は下記の悩みを持っている人たちです。
- 筋肉を大きくしたい人、パワーを付けたい人
- 短期間で結果を出したい人
筋肉を大きくしたい人、パワーを付けたい人
筋肉を効果的に肥大させていくためには、パンプアップさせることが重要です。ピラティスではパンプアップできるほどの高負荷な運動はないため、筋肉を大きくすることやパワーをつけることを目的としている場合はジムトレーニングが向いているでしょう。
ジムトレーニングには、バーベルを使ってベンチプレスやスクワットなどフリーウエイトをしたり、部位別のマシンがあったりするため、効率的に筋肉を大きくさせることに向いています。
短期間で結果を出したい人
ピラティスは長期的に見て少しずつ理想の身体を目指すのに対して、3ヶ月で5kg痩せるなどの短期的な目標がある人は、パーソナルトレーニングなどインストラクターをつけてトレーニングを行うのが向いているでしょう。
ピラティスとジムトレーニングを併用するのもあり?
ピラティスとジムでのトレーニングの掛け合わせは、両方の効果やメリットを得ることができ、理想的な身体を目指すのに最適な選択になると言えます。
筋肉を大きくしたい人は、正しい身体の使い方を身につけていない状態でウエイトトレーニングをしてしまうと、身体を痛めてケガにつながってしまう可能性があります。そのため、アウターマッスルを鍛える筋トレをする前に、ピラティスでインナーマッスルを鍛えることが重要です。そうすることで関節の動きに柔軟性があり、安定した状態でトレーニングをすることができます。
インナーマッスルとアウターマッスルの両方を鍛えることができると、効率よく筋トレの効果をより感じることができるはずです。
ピラティスとジムトレーニングを行う上で大切なこと
大切なこととしては、必ず休む日を作ることです。
筋力アップする仕組みは、トレーニングで筋線維が壊されて、修復されることで強くなります。(これが筋肉痛として現れます。)筋肉痛が起こると栄養を摂って筋肉を休ませることによって、筋肉が修復し、筋線維が少し大きくなって、筋肉が大きくなっていきます。
修復のタイミングで筋肉を休ませないと筋力アップができないため休む日を作ることが大切です。
目的に合わせてピラティスとジムトレーニングを使い分けよう
ピラティスは主にインナーマッスル、ジムトレーニングでの筋トレは主にアウターマッスルを鍛えています。姿勢改善などの身体の不調を改善したい人はピラティス、筋肉を大きくしたい人はジムトレーニングに通うと良いでしょう。
しかし、どちらに通うとしても、継続ができないと意味がありません。また、ピラティスで姿勢改善などをして痩せやすい身体づくりをしながら、ジムトレーニングに通うのも一つの手ですね。