コンディション からだ
2021.07.07
効果的な部活勧誘ポスターの作り方は?
部活動やサークルの勧誘に使いたい勧誘ポスター。
手作り感を出して楽しさをアピールするのも良いですし、伝えたい情報をきちんと盛り込めば問い合わせにもつなげやすいでしょう。
今回は高校生・大学生の方に向けて、部活やサークルへの入部率を上げる勧誘ポスターの作り方をレクチャーします。
ポスターには何を書けばいい?
見慣れた部活勧誘ポスターでも、いざ自分が作るとなると「何を書けばいいのか分からない……!」と迷ってしまいませんか?
まずは勧誘ポスターに盛り込むべき要素について考えてみましょう。
部活(サークル)名
これがないと、どの部活・サークルがメンバーを募集しているのか分かりません!
せっかく興味を持っても、問い合わせをためらわれてしまうかも。
メンバーを募集していることが分かる文章
意外と抜けていることが多い、「メンバー募集」などの言葉。
部活動やサークルのポスターなら勧誘のために貼りだしているのだからメンバーを募集していて当たり前です。
しかし、募集の文面がないことで「このポスターを見ているあなたにぜひ入部してほしい!」という気持ちが分かりづらくなってしまい、訴求力を落としてしまう可能性もあります。
写真やイラスト
部活やサークルの雰囲気、イメージを伝えるためには、ビジュアルからの説明が一番わかりやすいです。
運動部であれば練習風景や競技を表すような画像・イラスト、クリエイティブな部活動であれば作品を掲載するのもいいですね。
活動内容
ビジュアルで部のイメージをなんとなく掴んでもらったら、文章で詳細を補足してよりどのように活動をしているのかが分かりやすいようにすると親切です。
連絡先
入部(見学)希望者との連絡に使いたいツールとその連絡先を必ず書いておきましょう。
希望者が連絡で面倒な思いをしないよう、正確な記載は必須です。
それぞれの項目について内容を決めよう
部活勧誘ポスターに必要な要素がわかったら、自分の部活(サークル)の事情に合わせて記載事項を考えましょう。
ここからは、上でご紹介した要素をより効果的に伝えるための方法を解説します。
キャッチコピーはオーソドックスなものでもOK
一番分かりやすく思いつきやすいのは、やはり定番の勧誘文句です。
- 新メンバー募集中!
- 求む!新入部員
- ○○部で青春を満喫しよう!
- 楽しく○○しませんか?
これらの言葉はどの部活にも比較的使いやすいため、勧誘ポスターにもすぐに取り入れることができるでしょう。
また、入部のハードルを下げてたくさんの人に来てもらうためには「初心者大歓迎」「未経験者でも大丈夫!」といったワードがあると◎。
安心感を持って見学に来てもらえます。
ちょっとアタマを捻って他の部と差をつけよう
ここまでご紹介してきた言葉は親しみやすく明瞭な点が強みです。
その反面、どの部活でも比較的使われやすいので、ポスターの他の要素にインパクトがないと部の良さや特徴が埋もれてしまうかもしれません。
「他の部やサークルと差別化したい!」「目立たせて目を惹きたい!」という場合は、オリジナルのキャッチコピーを考えてみましょう。
キャッチコピーのヒントを後の項に集めたので、そちらも参考にしてみてくださいね。
伝えたいことに合わせて写真やイラストを選ぶ
ビジュアルからの訴求は誰が見ても分かりやすく、やり方によっては情報をたくさん盛り込めるのが強みです。
しかしうまく使いこなせないと、伝えたいことが分かりづらかったり、場合によっては部のイメージにそぐわない印象を持たれてしまったりすることもあります。
実際の部員が映った写真で情報量UP
ポスターに写真を使う時は、なるべく実際の部員が写っているものを選ぶと効果的です。
- 集合写真
- 練習風景
- 休憩中の風景
- 試合(大会、コンクール)の様子
- 文化祭や体育祭などの様子
上のような写真を使えば、写真のメリットである「情報量の膨大さ」を活かして部活やサークルの雰囲気をうまく伝えられます。
大会やコンクールでひとつでも多く勝つことを目標にしている部であれば真剣な様子を、みんなでワイワイ取り組める部であれば楽しそうな様子を選ぶのがよいでしょう。
複数の写真を掲載する時はレイアウトにも工夫を凝らせると◎。
分かりやすさに特化したイラスト
イラストで部の雰囲気を伝えるのは少し難易度が高いですが、一方で何をしている部活かは一目瞭然であるということがメリットになります。
野球部のポスターでサッカーボールを使うことはありませんよね。正しいイラスト選びをすれば、写真よりも何部か伝えやすくなるケースは多いです。
フキダシで親しみやすさを演出
イラストや写真に一文を添えたフキダシを付ければ、親しみやすさがアップ! 内容によっては目を惹くような情報を盛り込むことも可能です。
「見学だけでもOKです」「お気軽にお問い合わせください」といったワードを加えると、問い合わせのハードルも下がりそうですね。
活動内容の詳細を書いて具体性を上げる
キャッチコピーやビジュアルで部の雰囲気を掴んでもらうのも大切ですが、文章で部の活動について補足すればさらに取り組みが分かりやすくなります。
- 活動は週(月)に何回か?
- 活動はおもにどこで行うか?
- 主なイベントは何月にあるか?
- 過去の実績はどんなものか?
- 何年に創部し、何年活動を続けてきたのか?
部活動の具体性を上げ、入部を考えている人に「ここで過ごしたいな」と思ってもらえるようなアピールを行いましょう。
活動内容は先に作っておくのがおすすめ
コピーやビジュアルを作るのが難しければ、活動内容としてポスターに書く内容を最初にまとめておくのがおすすめです。
部の中にいると意識しない一年の流れや活動の日時を改めて見直すことで、既存の感覚にとらわれない新たなアピールポイントが見つかるかもしれませんよ。
連絡先ははっきり、正確に
入部希望者とのコンタクトに使えるツールはさまざま。自分たちにとって都合のいいものを記載しておけば、興味を持った入部希望者が連絡しやすくなります。
- 代表者の氏名
- メールアドレス
- LINEのID
- 電話番号
- ホームページや問い合わせフォームのURL
気を付けたいのが、「連絡先は誰が見ても正しく読み取れるように書く」ということ。
せっかく問い合わせをしようと思ったのに、文字が見にくくてメールアドレスが違っていた、検索してもLINEのIDが見つからなかった……となってはモチベーションが下がってしまいます。
- 小文字の「b」と「d」、「b」と「6」
- アルファベットの「О」と数字の「0」
- 小文字の「l」と大文字の「I」、数字の「1」
- 数字の「5」とアルファベットの「S」「s」
- ‐(ハイフン)と_(アンダーバー) など
手書きの字体や一部のフォントによっては、上のような文字をうまく判別できない場合もあります。
「b」なら「b」と誰が見ても分かるような書き方を心がけましょう。
キャッチーなポスターを作るためのヒント集
デザインやキャッチコピーって、勉強をしていない限り普段の生活ではあまり関わりのないものですよね。
ゼロから発想するのは難しいので、色々なシーンで見つかる制作物を参考にするのもおすすめです。
キャッチコピーのヒントは日常に散らばっている
注目を集めるためのキャッチコピーには、オリジナリティと目を惹くための言葉選びがとても大切。
国語が苦手だから、理系だから……と難しく考えないで、日常生活の中で見つけた「この言葉はいいな」と思えるコピーをヒントにしてみましょう。
ポカリスエット
画像一部引用:朝日広告賞
話題性のある広告を多く輩出しているポカリスエット。「青春」を題材にしたものが多いので、部活やサークルの勧誘に活かせる言葉選びを見つけやすいでしょう。
例えば、上の広告は2015年度の「第64回 朝日広告賞」で朝日新聞特別賞を受賞した作品です。高校野球を題材とし、短い言葉で夏大会の試合を応援する臨場感を伝えています。
日本中央競馬会(JRA)
画像引用・参考:JRAポスター
私が最近短いコピーの勉強時に参考にしているのが、日本中央競馬会のポスター。
名馬の生い立ちや走りの様子などから、最も端的かつ最大限にその馬を表すための言葉選びをしています。上の「ナリタブライアン」であれば、実際にレースを走る度開いた着差を引用することで
当時の圧倒的な強さを表現しています。
書店のPOP
書店によく設置されている、本の面白さや魅力を伝えるためのPOP。
短い文章と一見ちょっとしたデザインの中には、ついつい紹介された本を手に取りたくなるようなテクニックがたくさん詰め込まれています。
コピー作りに煮詰まったら近くの書店をふらっと訪れてみましょう。思わぬ名コピーに出会えるかも?
デザインにおすすめのサービス「Canva」
引用:Canva
「ポスターのデザインをすることになったけど、美術なんて得意じゃないしどうすればいいのか分からない!」という方におすすめしたいオンラインプラットフォーム「Canva」。
無料登録すれば、勧誘ポスターの参考にできるテンプレートや素材をたくさん閲覧・使用できます。
無料テンプレートの画像や文章を差し替えるだけでデザインが完成するので、ポスターの作り方は分からないけどなんとか注目されるデザインを考えたい! という場合にピッタリです。
筆者が実際に「Canva」で作ってみたサイト。ほとんどテンプレートの文面を変えるだけなのに、ここまで作れるのは便利!
スマートフォン・タブレット端末用のアプリ版がダウンロードできるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
差がつくポスターで効果的に勧誘しよう
ポスターなんて難しくて作れないよ……と諦めて適当に終わらせないで!
あなたが難しいと思っているということは、他の部の人だって同じように難しいと感じているかもしれません。
そんな中でちょっと工夫を凝らした勧誘アイテムを作れれば、注目度もぐんとアップするはずですよ。
身の回りのキャッチコピーやデザインも参考にして、ぜひ取り組んでみましょう!