タバコを吸うと痩せる?喫煙者に細い人が多い理由と健康への害

タバコを吸うと瘦せる?

タバコは健康への様々な悪影響があり、喫煙は推奨されていません。その一方で「タバコを吸うと痩せる」「禁煙したら太った」などということを聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。

このような噂から、タバコのメリットに興味を持つ人もいますが、喫煙にはそれを大きく上回る健康上のリスクが伴います

今回は、タバコを吸うと瘦せると言われている理由と喫煙によるリスクについて解説します!

ダイエットのための喫煙

「タバコを吸うと痩せる」という噂を一度は聞いたことがあるという人は多いですよね。特に若い女性は自分の体型に敏感になるあまり、この噂を信じこんで安易にタバコに手を出してしまうことがあります。

喫煙による体重減少をめぐって、2019年には衝撃のニュースが流れたことがありました。オーストリアのウィーン国立歌劇場のバレエ学校では、10〜18歳の生徒に対して細い体型を維持させるために喫煙を推奨していたというのです。

このニュースはネットでも話題となり、多くの批判を集めましたが、それほど喫煙によるダイエットの効果が期待されていたことが伺えます。

タバコを吸うと痩せると言われる理由

では、なぜタバコを吸うと瘦せると言われているのでしょうか。

喫煙による体重減少の主な理由は以下の通りです。

  • ニコチンによる食欲の低下
  • ニコチンによる代謝アップ
  • 食べ物がまずくなる

ニコチンによる食欲の低下

タバコに含まれるニコチンは脳の視床下部のニューロンに作用し、食欲を減退させる効果があります。

食欲が落ちることにより食べる量が減るため、痩せると言われていますが、ニコチンによって食欲を抑えることは健康的であるとは言えません。

ニコチンによる代謝アップ

ニコチンには、エネルギー代謝を活性化させる作用もあると言われています。

このことから、脂肪分解を刺激し、エネルギー消費を促進することが期待されており、ダイエットに効果的であると考えられている理由の一つになっています。

食べ物がまずくなる

喫煙者は、タバコを吸わない人に比べて、嗅覚や味覚が鈍くなるため、ご飯の美味しさを感じにくくなります。

また、タバコの味や臭いが口の中に残るため、ご飯がまずく感じることから、食事が進みにくく体重が減少することに繋がります。

以上のように、タバコを吸うことによって体重が落ちる理由はいくつかありますが、どれも健康的な減量の方法とは言えません。それどころかむしろ健康上の悪影響の方が多いです。

タバコを吸うことによる健康上のリスク

喫煙には体重が落ちること以上に健康上のリスクがあります。

喫煙が身体に及ぼす主な悪影響は以下の通りです。

  • 病気のリスクが上がる
  • 口内トラブルが増える
  • 肌の健康が損なわれる
  • 不健康な痩せ方をする
  • 妊娠・赤ちゃんに影響する

病気のリスクが上がる

喫煙によって、ガンや心臓疾患、脳卒中をはじめとする様々な病気にかかるリスクが大幅に高まります。喫煙によって総死亡リスクは約2倍にもなると言われています。ダイエットのためにタバコを始めても、病気になってしまったら元も子もありません。

口内トラブルが増える

タバコに含まれるタールは、歯に付着して黄ばみや口臭の原因になります。また、歯肉にメラニン色素を沈着させ歯茎を黒くしてしまいます。

喫煙者は、歯肉炎などの歯周疾患のリスクが非喫煙者に比べて1.6倍に高まり、歯石が1.5倍付きやすくなると言われています。

肌の健康が損なわれる

喫煙により血管が収縮して血行が悪くなると、栄養や酸素が肌へ届きにくくなります。また、たばこ1本でビタミンCが約25㎎(1日の必要量の半分)失われ、肌が荒れやシワ、シミやそばかすの原因となります。

その結果、喫煙を続けると、同年代の非喫煙者に比べて老けた肌になってしまいます

不健康な痩せ方をする

前述の通り、喫煙は食欲を低下させたり、食べ物をおいしく感じられなくさせたりするため、食べる量が減ります。

しかし、この痩せ方は、適度な運動や食事制限による健康的な瘦せ方ではないため、「痩せる」よりも「こける」に近い印象になります。

妊娠・赤ちゃんに影響する

妊娠中の喫煙は、非喫煙者に比べて流産・早産が約1.5倍増加します。また、出生児の平均身長、体重が減少したり、乳幼児突然死症候群になったりする確率が4倍になります。

出産後も、受動喫煙による赤ちゃんへの健康上のリスクがあるため控えた方が良いでしょう。

禁煙すると太るのはなぜ?

現在タバコを吸っている人の中には、「禁煙すると太る」という理由でタバコを辞められないという人もいるのではないでしょうか。

実際には禁煙が直接的な原因となって太るわけではありませんが、以下のような理由から禁煙によって太ると考えられています。

  • ニコチンの抗肥満作用が無くなる
  • 食べ物が美味しく感じる
  • 胃の調子が良くなり栄養分の吸収が促進される
  • 口寂しさを感じる
  • 禁煙自体がストレスとなる

ニコチンの抗肥満作用が無くなる

ニコチンには脂肪組織に脂肪が貯まらないようにする抗肥満作用がありますが、禁煙によってその効果が無くなるため、太りやすくなると言われています。

しかし、本来非喫煙者はこの作用無しで生活しているため、禁煙後に太る直接的な理由とは言えません。

食べ物が美味しく感じる

禁煙によって味覚や嗅覚が改善され、食べ物を美味しく感じるようになります。

この食べ物に関する感覚の変化によって食欲が促進するため、禁煙前よりも食べる量が増えてしまうと太る原因となります。

胃の調子が良くなり栄養分の吸収が促進される

胃の血行が改善され、食事によって得られる栄養分の吸収が良くなるため、それまでと同じ量の食事でも太る可能性があります。

これは、身体が本来の健康な状態に戻ったことの証しでもあります。

口寂しさを感じる

それまでタバコを吸っていた人が急にタバコを辞めると、口寂しさを感じる場合が多いです。

それを食事の回数や食事の量でカバーすると、当然摂取するカロリーも増えて太る原因となってしまいます。

禁煙自体がストレスとなる

タバコへの依存度が高い人ほど、禁煙は大きなストレスとなります。

そのストレスから精神的な安定を食べ物に求めてしまうケースがありますが、ストレスによる暴飲暴食はもちろん太る原因になります。

以上のような理由から、禁煙によって太ると言われていますが、どれも「禁煙=太る」ではないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

結局のところ、身体が本来あるべき状態に戻ったことや、食べ過ぎによるもので、禁煙すると太るというわけではありません。

喫煙よりも健康的なダイエットをしよう

ここまで喫煙によって痩せる理由や、それに伴うリスクをご紹介してきましたが、健康への害やコストの面を考えても、喫煙によって痩せる方法は賢明ではありません。

仮に2日でタバコを1箱吸う場合、1箱600円程度で計算すると1か月で約1万円の支出になります。この分のお金でスポーツジムなどに通ってトレーニングをする方が、より健康的でダイエットにも効果的です。

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まとめ

いかがでしたか?今回は、タバコを吸うと痩せると言われている理由や、それを上回るリスクについて解説しました!

喫煙によって瘦せるよりも、適度な運動や適切な食事制限によって痩せる方が長期的なメリットがあるということをご理解いただけたのではないでしょうか。

健康的な方法でダイエットを進め、より長く幸せに過ごせる身体を手に入れましょう!