部活を辞める際の説得方法とは?【中学・高校】

学生が抱える悩みの1つ。「部活を辞めたい」と思うのは当たり前?

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部活を辞めたいと悩んでいる女子中学生

「部活がつまらなくて辞めたい……。親に相談しても続けなさいと言われるだけで理解が得られません。」

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部活を辞めたいと悩んでいる男子高校生

「部活をしなければならない理由が分からなくなった。友達が辞めたし、自分も辞めたいです。」

中学生や高校生になると、部活動に励む方が多いと思います。学校によっては、どこかの部活に所属することが校則として存在するという場合もあるでしょう。入部したばかりの部活は、球拾いや用具片付けなどの雑用がメインになるため、部活を辞めたいと思う方も多いのではないでしょうか?

厳しい運動部であれば、上下関係が厳しい上に、練習も基礎体力メニューのみ。極めつけは、先輩が帰るまで家に帰れないといった独特のルールに困惑する方もいますよね。最初は耐えることができても、五月病に陥りやすい5月ごろや夏の練習がきつくなる暑い季節になってくると、部活を辞めたいという気持ちが強くなるはずです。
家族や先生に相談しても退部を引き留められるだけで、想定していた以上に部活を辞められないという方は多いでしょう。

今回、部活を辞めたいという中学生や高校生向けに、部活を辞める前に知っておくべきことについてまとめたので、是非、参考にしてみてください。

部活を辞めたいと思ってしまう原因

  • 練習がきつい
  • 上下関係が厳しい
  • 試合に出場できない

部活を辞めたいと思ってしまう理由は、上記の3つが多いようです。下記より、詳しく解説していきます。

練習がきつい

運動部に所属している方が、最初にやめたくなる理由の1つと言っていいでしょう。特に1年生であれば、体力的についていけなくて辞めたいという方が多く、気温が暑くなってくる5月頃から夏に掛けて退部者が多くなります。

上下関係が厳しい

上下関係が厳しくて部活を辞めたいという理由も、辞めたい気持ちを大きくさせる原因の1つ。歴史が長い部活だと、後輩が先輩に付き添う「付き人制度」が設けられている場合もあります。寮暮らしだと、先輩への言葉遣いはもちろんのこと、部活後のマッサージや使用した練習着の洗濯を強要させられることも。

先輩の前で無茶ぶりな一発芸をさせられるといったパワーハラスメント的な要素も苦痛と感じる方は多いでしょう。練習がきついことの理由に加えて、上下関係が厳しくて部活を辞めたいという方は非常に多いようです。

試合に出場できない

どの運動部でも、試合に出場できるメンバーは限られています。野球であれば、レギュラーの9人のみが試合に出場可能です。残り11人が控えメンバーとしてベンチに入ることができます。しかし、ベンチに入れなかった残りのメンバーは、スタンドで応援することになるため、試合の出場はできません。

強豪校で部員が多ければ多いほど、試合に出場できる可能性が低くなります。試合に出場できない状況ほど、つまらないものはないですよね。部活を早くやめて、楽になりたいという方は多いでしょう。

【必見】部活は辞めるべき?続けるべき?

部活を辞めるべきか続けるべきか迷う方は多いはず。しかし、部活を辞めたいと思っていても、親や先生に猛反対されている方もいるのではないでしょうか?部活を辞めた時のメリットとデメリットについてまとめてみました。

部活を辞めた時のメリットとデメリット

メリット

  • 放課後の自由時間が長い
  • 土日はしっかり休める
  • バイトができる(高校生のみ)
  • 厳しい上下関係から解放
  • 体育祭や文化祭イベントでの部活分担の仕事がない

部活を辞めた次の日から、生活が一変します。部活動で土日に朝早く起きる必要がありません。平日の朝練などもないので、自由に使える時間も増えることになります。部活を辞めると、厳しい上下関係から解放されるだけでなく、体育祭や文化祭イベントでの部活分担の仕事もしなくて済みます。

デメリット

  • 部活メンバー・顧問の先生とは気まずくなる
  • 運動不足で不健康になりやすい
  • 内申書に響く場合が有り、就職や推薦受験で不利になる
  • 友人の作り方が急にわからなくなる

部活をやめることで起きるデメリットは、所属していた部活メンバーや顧問の先生との関係が気まずくなってしまうといったことでしょう。相手は気にしていなくても、気まずい雰囲気になってしまうことは避けられません。部活を辞めて、運動不足となってしまうことで、不健康な身体になってしまうことも考えられます。

また、就職や進学で不利に働く場合があるので、後々の進路でデメリットを感じることになるでしょう。高校卒業後に就職を考えている方であれば、高校から提出される資料の中に、「部活途中退部」と記載されるため、就職してもすぐに会社を辞める人かもしれないといったイメージを持たれて不利になるかもしれません。
推薦での高校受験や大学入試に関しても、勉強だけをしていた学生よりも、勉強と部活を頑張っていた文武両道の学生が有利に働きやすいと言われています。

そして、中高生の年齢となってくると、何かしらのきっかけがないと友人が作れないという方も多いはずです。「部活動」というきっかけをなくすことで、友達を作るのに苦労する可能性があります。

部活を辞めたら人生に影響はある?

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部活を辞めたい学生

「部活を辞めると今後の人生に影響してくるのでは……?」

部活を辞めたいと強く望む中高生の中には、部活を辞めることで、今後の人生に大きく関わってくるかもしれないと深く考えてしまう方も多いのではないでしょうか?「内申点に響いて、進路に影響する」といったことを聞くかもしれませんが、10年後や20年後の人生において、たった3年間の部活を辞めたところで、人生に影響することはありません。

どのような理由なら部活を辞めるべき?

部活ではなく外部のクラブチームへの移籍の場合

中学の部活ではなく、外部のチームに所属する場合は、必然的に部活を辞めないといけなくなります。

例えば、中学の野球部ではなく、外部の野球チームに入部する場合、かけもちでチームに在籍することはルール違反になるため、自然な形で部活を辞めることができます。但し、別競技であれば在籍することができるので、退部する際は、別の部活を勧められる場合があります。

違う部活に所属したい場合

別の競技をしたいという方もいるでしょう。そういった方は、所属している部活を退部して、違う部活へ移籍することは可能です。但し、途中入部となるので、試合への出場機会は、なかなか得られないということもあるので、気を付ける必要があります。
特に、野球やサッカーといったチームスポーツの途中入部の場合だと、どんなにセンスが良くても入部してすぐに公式戦へ出場ということは難しいケースも。これは事務的な手続き上の問題であったり、途中入部生をいきなり試合に出場させることで誰かが試合に出られないとなると、チームワークに支障が生じる場合が考えられるからです。

勉強に専念したい場合

本格的に進学校への進学に向けて勉強に専念したい場合は、部活を辞める決意を固めてもよいでしょう。但し、部活を辞めたことによって、内申点が下がる可能性があるので、内申点分をカバーできるぐらいの学力をつけるよう努力しましょう。

部活をスムーズに辞めるための説得方法やコツは?

  • ①両親の説得から始める
  • ②顧問の先生に退部したい旨を報告
  • ③部活メンバーに報告

部活をスムーズに辞めるためには、上記の流れがおすすめです。顧問の先生や部活メンバーへ相談すると、引き留められてしまうため、辞めにくくなります。

①両親の説得から始める

部活を辞める上で、親の反対が強いという方も両親の説得から始めることがポイントです。部活を辞める上で、退部届を書かないといけません。その際に、必ず必要なのが親のサイン。親の了承なくして正式退部はできません。真剣に話し合いの場を設けて、説得するようにしましょう。
両親の説得が難しいと思っていても、一番の子供の理解者は両親です。部活を辞めたいと思ったことがある経験を持っている親御さんも多いはず。落ち着いて、辞めたい理由をしっかり述べるようにしてください。

②顧問の先生に退部したい旨を報告

両親の説得が終われば、顧問の先生に退部したいことを申し出ましょう。親には既に話していることを前提に話すと、スムーズに退部が進められます。先生側は、「親御さんと話した結果、退部になったのなら仕方がない」となるので、両親を説得するだけでスムーズに部活を辞めることができます。

③部活の仲間に報告

退部届を提出した後、周りの部活メンバーへ報告しましょう。既に退部届を出したことを言えば、何も言われることはありません。

注意点

スポーツ推薦や特待生制度で進学をした方で部活を辞めたいという方も多いはず。しかし、スポーツ推薦だと、自身が退部したことによって、出身校の後輩がスポーツ推薦で入部できないことに直結する可能性があります。

また、学費免除ができる特待生制度で進学している場合、退部=学校も退学になってしまうケースが発生したり、特待生期間の学費の請求をされる場合があります。スポーツ推薦や特待生制度で進学している場合は、事前に退部後のことも調べておきましょう。

【最後に】退部決断前に後悔しないのかを自問自答

「あの時部活を辞めなければよかった……。」と10年後や20年後に思ってしまうかもしれません。退部届を提出する前に、本当に部活動を辞めても後悔しないかは自分の中で相談するようにしましょう。部活を辞めたことがある方の中でも、辞めなければよかったと後悔している方はたくさんいます。

まとめ

部活を辞めたいと思っている方は多いと思います。体力的にしんどいということだけでなく、先輩との人間関係を嫌悪に感じる方も多いでしょう。部活を辞めると、自由な時間が増えて、体力的にも精神的にも楽になります。しかし、退部によって発生するデメリットも数多く存在します。

部活を辞めたいと思っている方は、本記事を参考に継続するか退部をするか決めてみてください。